猫にまつわる事件


 この話を聞いてどう思いますか??
8月21日のこと、レットのお腹の調子が少し悪かったので、獣医さんに連れて行きました。
診察室の外の壁際に、一匹の猫ちゃんが横たわっていました。
かなり弱っている様子と見ながら診察室に入ろうとしたその時あっという間にレットがその猫をくわえてしまいました。

丁度階段になっていたため、ちゃんと確保できなかったこと、いつもより長いリードだったことなどの不運が重なりました。その猫ちゃんは、おばあさんと孫娘サン(20代はじめくらい)が連れて来ていました。双方とも仰天、私は必死で離させようとし、その娘サンも泣きそうになってどうしよう、どうしようと、言っていました。

その間、恐らく数秒だったでしょう。レットはその猫ちゃんを放しましたが、それはぐったりしていました。すぐに診察室に連れて入られ、その後しばらく入院させるということになりました。

もっと、困ったことに、風邪をひいているとかで、もう一匹籠にいれて連れて来てみえていた猫がその騒ぎで逃げてしまったのです。その周りはまだ空き地が多くてすすきやくずなどがいっぱい繁っている所に逃げ込んでしまったようでした。

とにかく一度帰りますということで、お二人は帰られました。私は、本当に困ったことになったと思いながら、順番を待っていました。30分ほどして、あの猫ちゃんなくなりましたと告げられました。肺水腫で水がいっぱいたまっていたのが、ショックで破れたためのようでした。私もショックで泣きたくなりました。

診察室に入ると、獣医さんが、レットちゃんはおとなしくて、噛むような犬ではないのだから、これは本当にたまたま起こってしまったこと、事故です。仕方の無いことです、叉相手の方は良識のある方ですから、大丈夫ですよ、といわれたので、少しほっとしました。

しばらくして、おばあさん、息子さん夫婦、孫娘サン、孫息子さんが猫を連れにいらっしゃいました。処置が終わり猫ちゃんの入った箱を持ってお母さんが出ていらっしゃったので、「本当に申し訳ありません。」と謝り、ちょっと猫ちゃんを見せてもらいました。かわいそうで、涙がでそうでした。

外にご主人らしい人がみえたので、出ていって謝り、何かいわれたことに、答えたらなんだかからむようなことを言われるのです。そして、私が、「今日の分はお支払いさせていただきます。」と言いましたら、「そんなことは当たり前や。それだけですまん。」ときつい調子で言われたので、びっくりして、「それはどういうことでしょうか。」と聞いたら、「訴訟や。」と言われたので、びっくりしてしまいました。

逃げた猫ちゃんだけでも見つかればと、私も必死で普段なら絶対踏み込まない、藪のように繁った雑草の中に入って猫を探しましたがいません。そのうちに、獣医さんがやってきて、「レットちゃんもぐあいが悪いのだから、帰ってください。後私たちも探します。」と言われたので、帰りました。

逃げた猫が見つかればいいと思っていましたら、その夜11時頃獣医さんの奥さんから電話があり、猫がみつかった、診察したけれど、別に弱っている様子もない、といわれました。相手の方の奥さんは、「家の主人はあんなふうですので。」とお医者さんにも謝られたということ、そのご主人はお医者さんにも管理のしかたが悪いと文句を大分言われたようでした。
その奥さんからは、その後私にも猫が見つかりましたと電話がありました。

後日、すべての費用を清算した後、花束を作って猫ちゃんに供えてもらおうともう一度伺いました。その猫ちゃんは、かなり悪かったとはいうものの、レットのせいで、命を縮めたのですから。おばあさんは、猫のことはもうみなすんだので、あの猫をかわいがっていたおじいちゃんにお供えさせてもらいますといわれました。

こうして、レットの起こした事件、一旦はどうなるかと思った事件は一件落着しました。


佳凛グランマより 投稿していただきました。

LGR