命令を理解する


命令の出し方

 いつも命令を理解できるようになるためには、なるべく同じ調子で、同じ大きさで命令してあげる事が大切です。「座れ」をして欲しい時に、それぞれの家族が違った命令の言葉(声符)・ジェスチャー(視符)を使う事は、犬に混乱を与える事にもなります。

 


正しくできなかった時

 犬が混乱しているような時、正しくできなかった時、叱ったり練習を繰り返したりしないで、もっとわかりやすい方法を考えて行うか、手助けをしてあげるなどして、その原因を取り除いてあげましょう。同じ間違いを何度も繰り返すのをそのままにしておくと、間違えるのが上手になるだけです。

 


褒める、叱る タイミング

 いつ褒めるかという事は、非常に大切です。褒めるべき時に褒めないで、それが過ぎてから褒めてしまうと、全く逆の事を教えているという場合もあるのです。

例1「座れ・待て」を教えています。飼い主が「座れ」を命令し、犬は正しく座ったので、優しく褒めてあげました。次に「待て」と命令します。しばらく待ってから「よし」と言って命令を解除し、「よーしよし、よくできたねぇ(^^)」ってうんと褒めてあげました。

例2また「座れ・待て」を教えています。飼い主が「座れ」を命令し、犬は正しく座ったので、優しく褒めてあげました。次に飼い主は「待て」と命令して犬から数歩離れます。犬はしばらくお利口で待っていられましたが、ついに我慢できなくなり、動いてしまいました。飼い主はもう一度やり直しをさせる為に犬の姿勢を元に戻しながら「いけない」と言いました。この犬は、“待て”を理解しているのに従わなかったので叱ったのです。

 さぁ、この2つの褒め方・叱り方はどう思いますか? 

 


解説

この練習を続けていると、たぶんきちんと待たないようになってしまうと思います。

例1最初は正しく座ったので褒めてあげています。これは○でしょう。
次に「待て」と命令し、犬はきちんと待っていました。上手にできたのち、 「よし」という解除をしてから褒めています。これでは解除した事に対して褒めている事になってしまうのです。
犬がきちんと待っている時に、優しく褒めてあげるべきです。

例2同じく最初は正しく座ったので褒めてあげています。
でも、そのあとで、お利口で待っている時に褒めてあげていません。また、犬が動いてしまった後、座る姿勢に戻しながら叱ってしまうと、犬は座る姿勢と飼い主が不機嫌になる、叱られるという事を関連づけてしまって、その場を離れたいと思うようになってしまいます。この犬は、「待て」を理解しているので「いけない」と言うのはかまわないのですが、そう言うべき時は、犬が動いた直後だけです。

 


命令と褒めるタイミング

 自分で決めた命令を出し、ご褒美を上手に使い、褒めるタイミングを逃さなければ、しつけや訓練の上達も早くなる事でしょう(^^)

 



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